『○○を知るための〇章』で知られる明石書店の「エリア・スタディーズ」シリーズ第203巻は「ロシア極東・シベリア」が主題です。近いはずなのに霧の向こうにあるようなロシアの極東・シベリアの各地域について、自然から歴史、言語、文化、社会、経済、政治まで70章にわたり解説されております。
服部倫卓、吉田睦編著『ロシア極東・シベリアを知るための70章』明石書店、2024年。
*サハリン樺太史関連の章:
第13章 古代・中世のロシア極東と北海道:極東史から見たアイヌ民族の形成(大西秀之)
第14章 シベリアの地域情報収集と地図化:ロシアによるシベリア・極東進出の歴史①(米家志乃布)
第15章 ロシアの近代学術調査と探検:ロシアによるシベリア・極東進出の歴史②(米家志乃布)
第19章 流刑地としてのシベリア・極東:ロシアの「島」(天野尚樹)
第20章 日露戦争から日露同盟へ:対立から戦略的互恵関係へ(麻田雅文)
第21章 シベリア出兵から日ソ国交樹立へ:関係再構築までの苦闘(麻田雅文)
第22章 満洲事変から日ソ戦争まで:スターリンとの対決(麻田雅文)
第24章 サハリン残留朝鮮人とサハリン残留日本人:〈樺太〉と〈サハリン〉を生きた人々(中山大将)
第41章 日露間の北方領土問題:「0島返還」路線に戻ったプーチン政権(駒木明義)
第68章 サハリン州をめぐるさまざまなボーダー:サハリン島とクリル諸島(天野尚樹)
*出版社Webサイト:https://www.akashi.co.jp/book/b647621.html